導入事例
Case
導入事例
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全国の茶産地から茶葉を仕入れ、ブレンドや製品化を行う日本茶の製造・卸売企業様。
これまで国内卸を中心としてきた同社ですが、世界的な「抹茶ブーム」を背景に、フィリピンの「三越」で開催されたポップアップイベントでの初出店を決断しました。
「実際に持っていかないと何もわからない」という手探りの状態からスタートした海外展開。しかし現地で待っていたのは、3,000円ほどの高級抹茶や茶器をためらいなく購入する富裕層の姿や、全く想定していなかった「水出しほうじ茶」への熱烈な反応でした。机上の空論ではなく、自ら現地に赴くことで見えてきたリアルな海外市場の熱量と、今後の展望についてお話を伺いました。
この記事でわかること(要点)

A. 弊社は全国の産地からお茶を仕入れ、ブレンドやパッケージングをして卸売を行っている会社です。
元々はお茶屋さん相手の原料卸が多かったのですが、徐々に自社製品としてパッケージ化して卸す形がメインになってきました。
今回海外への出店を決意したのは、世界的な「抹茶ブーム」が背景にあります。日本国内でも訪日外国人の方々がすごい勢いで抹茶を買って帰られますよね。これを実際に海外へ持っていったら、現地の消費者はどんな反応をするのだろうか?と純粋に見てみたかったんです。
そこで抹茶をメインに据え、他の日本茶アイテムも複数持ってフィリピンでの出店に臨みました。
A. ビジュアル的な見せ方は工夫しましたね。
日本古来のものですから、普通のスーツではなく着物風の衣装をあつらえて店頭に立ちました。また、ブースのPOPやポスターに関しては、フィリピン事情に詳しいデザイン会社の方に同行・サポートしていただき、現地に合わせた形に調整できたので非常に心強かったです。
一番の不安は「在庫の読み」でした。全く売れないのか、飛ぶように売れるのか予想がつかず、現地で足りなくなってもすぐには送れませんし、余っても持って帰るのが大変です。結局、主力の抹茶だけはある程度多めに持っていく決断をしました。
A. 抹茶の人気は想像通りでした。
ブースで抹茶を点てていると、何も説明しなくても「あ、”Matcha”だ」と多くのお客様が見に来てくれました。実際に飲んでいただくと、「苦くなくて本当に美味しい」という率直な感想をたくさんいただけたのが嬉しかったです。安価なものも出回っている中、私たちが持っていったのは質の高い商品だったので、香りの良さやすっきりとした味わいに驚いてもらえました。
A. 抹茶は1個3,000円ほどする単価の高いものでしたが、一番よく売れました。
フィリピンは平均年齢が若く、会場もご家族連れや若いお母様方が多かったです。実際に購入されるのは、三越の上層階に住んでいるようなアッパー層や、欧米系の外国人の方が多かったですね。「本物の抹茶」に対する強い興味を感じましたし、1人で2つや3つ、まとめて買っていかれる方もいらっしゃいました。
A. 意外だったのは「ほうじ茶」の人気です。
今回はあえて「水出し」の冷たいお茶として提供したのですが、現地の方からすると「なんだこれは!」という新鮮な驚きがあったようです。飲んでみて「美味しい」と買っていかれる方は、煎茶よりもほうじ茶の方が多かったですね。
また、お茶だけでなく、茶碗や茶筅といった「茶器」もちょこちょこ売れたのには驚きました。「お茶という文化・世界観」を含めて知ってもらうために、ある程度自信のある高価なものを並べたのですが、それがしっかりと現地の方に刺さったのだと思います。
A. 課題としては、やはり「言語の壁」ですね。
現地の方が色々と話しかけてくれるのに、英語での即対応ができず歯痒い思いをしました。実は今、英会話を習い始めているんです(笑)。また、お茶を試飲していただくための水やコップの調達など、日本とは勝手が違う現地ならではのオペレーションの難しさも痛感しました。
ただ、現地のスタッフはやりながら考え、すぐに柔軟な対応をしてくれて非常に助かりました。今後は今回手応えのあった商品をさらに深掘りして、どう紹介していくかを洗練させていきたいです。
A. 「あれこれ日本で考えていても、実際に現地へ行ってやってみないと何もわからない」ということに尽きます。
実際に手に取ってもらえる価格帯なのか、どんな味が好まれるのか。机の上で予測するよりも、まずは自社の商品を持って飛び込んでみてください。私たちも今回のサポートがあったからこそ第一歩を踏み出せました。リスクを恐れすぎず、実体験から現地のリアルな市場を学んでいくことが何より大切だと思います。
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